怒りやすい精神症状とてんかん、nmda受容体とは?

近年、高齢化社会となり年配の方の割合が年々と増しているとされています。
高齢になると体の抵抗力も弱くなり、病気にかかりやすくなります。
そのため、この高齢化社会という現象は医療界にとっては非常に大きな問題です。
これは日本の医療費が増大することで国の支出が増えること、医者や看護師、薬剤師など医療従事者や介護施設の関係者の負担が増大することなどにつながり、非常に頭を抱えるような問題です。
また医薬品においては特許が切れたジェネリック医薬品の推進など、その業界の構造にも大きな影響を与えています。

そして現在、高齢者の増加に伴って罹患者が増えているのが脳の病気です。
特にアルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとした神経変性疾患と呼ばれる病気が増えています。
この神経変性疾患は、現状の技術では残念ながら完治させることが困難でありその治療法の確立が至急に要されています。
その中の一つとして、てんかんという病気があります。
このてんかんという病気をご存知でしょうか。
そこで今回はこのてんかんをより知っていただくため、その原因と症状をピックアップして話したいと思います。

まずてんかんは、脳の神経細胞間で情報を伝え合うための物質ネットワークがおかしくなるためとされています。
まだその機序は完全に解明されていませんが、有力な原因とされているのが、nmda受容体というタンパク質です。
このnmda受容体はグルタミン酸という物質に関与して、神経を興奮させることに寄与します。
神経を興奮させること自体は脳の活動に必須ですが、この受容体が過剰に活性化すると異常な反応が起こります。
これがてんかんの症状である、発作や怒りやすいといった精神症状を生じさせます。
そして一度バランスが狂うと治りにくく、長い時間をかけてゆっくりと治療することが必要になるのです。

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