中古車の一括査定サイトなどを利用すると、ネット上で簡単に愛車の査定をすることができますが、ネット上に査定した人の約7割は査定をするだけで実際にクルマを売ることはないというデータがあります。では、その人たちは何のために査定をしたのでしょうか。査定をするだけで実際には売らない場合の理由で多いのは、愛車の価値(買取相場)を把握しておきたいという理由です。たとえば、乗り換えのタイミングを考える際に、今乗っている中古車がいくらで売れるかによって決めるという人もいることでしょう。
また、ディーラーで下取り額が適正か判断するために利用する人もいます。極端に下取り額が低くなければそのまま下取りをしようと思っているわけです。また、ネット査定してみたら思ったほど高くなかったということで、そのまま乗りつぶすまで乗り続けようという人も多いようです。しかし、ここで注意が必要な点があります。
それはネット査定は最終的な査定額ではないということです。最終的な買取価格はネット査定では無理で、実際に中古車を見ながらの出張査定になります。そして、この出張査定において、複数の買取業者が競合することによって、買取価格は最初の査定額よりもアップしていくのが普通です。したがって、ネットでの査定額だけを見て、愛車の買取価格を判断してしまわないで、ネットの査定額よりも10万円程度はアップさせることができると考えておくと良いでしょう。