私が自動車学校に通い始めたのは26歳の時です。学生の頃から運動が苦手でしたが、免許取得に関してはさほど心配していませんでした。何故なら、すでに免許を取得している友人達が口をそろえて「簡単だった」と言っていたからです。確かに学科については道路標識など既に知っている内容もあったので、スムーズに講義を受けることができました。

しかし、いざ乗車講習となった時に問題が発生しました。ハンドルの動きと車の動きを連動したものとして捉えることができなかったのです。講師からは「難しく考えずに自転車と同じように動きたい方向に動かせばよい」と言われましたが、頭では分かってもその感覚を掴むことができません。真っすぐに走らせている時は良いのですが、曲がる時になると縁石にぶつけてしまったり、ハンドルを切りすぎたりしてしまうのです。

乗車講習の初期段階で躓いてしまった私は適性がないのではないかと不安になってしまいました。しかしそんな不安を払拭してくれた講師がいました。思うように運転できずに焦ってしまう私に根気強く丁寧に指導してくれました。講習の無い時でも顔を合わせれば声をかけてくれ、私が卑屈にならないように励ましてくれたのです。

その講師のおかげもあり、最初こそ時間がかかりましたが、運転にも次第に慣れて仮免許も本免許も一発合格することができました。今では無事故無違反で高速道路も自信をもって運転することができます。あきらめずに通い続けて良かったと思っています。

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