車両の側面や天面を印刷面として、画像やメッセージ・ロゴを記載する加工を施す手法が、ラッピングです。対象となる車両によってその目的は異なりますが、配送車両の場合は主に企業や取り扱い商品の広告目的が主となります。配送車両の場合、箱型のトラック形状であるケースが多い事から印刷面は平面に近く、安定して様々な内容のラッピングを施せる事が利点となります。更に一般乗用車とは違い、後方面にガラスが埋め込まれていないのでその面にも効果的に印刷を施す事が出来ます。
結果、車両全体を広告媒体として活かせるので、高い訴求力を発揮する事が出来ます。またラッピングを施すと、本来の塗装面の上から行う為に塗装の保護となり、結果として車両の長寿命化にも繋げる事が出来ます。配送車両の場合には先述したように平面的な面に加工する事から保護膜としての密着性も高まり、ランニングコストの軽減にも繋がる事となります。多くの台数を同時稼動する事の多い事業向けですから、その効果の積み重ねは経営上も大きいと言えます。
ラッピングを施す流れとしては、まずはプランニングを行った後に各車両の形状に合わせた道具・工法を準備し、実際の施工に至る事となります。全体の時間は其れなりに要しますが、施工そのものは車両の大きさ等にも拠るものの、数時間程度となる事から車両の稼動に大きな支障を与えません。1台当たりの施工費用は数十万円単位となるのが相場で、費用対効果の面からも充分なものを望む事が出来ます。