カーラッピングが日本国内でも徐々に認知されつつあります。バスや営業車など多くのラッピングされている車を目にしているのですが、多くの人はラッピング技術のことを知らずに目にしているのではないでしょうか。しかし、車のボディに綺麗な絵や写真などが印刷されているということは普通に考えると不思議なことです。というのもボディに直接印刷することなどできないからです。
ではどのようにして美しい絵や写真をボディに描いているのかということになるわけです。実は特殊なフィルムに絵や写真を印刷し、それを車のボディに貼っているのです。しかし、パッと見ただけではフィルムが貼られているとはわかりません。そのくらいボディとフィルムが一体化してしまっています。
ここがカーラッピングのすごいところです。フィルム上への印刷であれば好きなデザインを自由自在に描くことができます。そのため従来のペイントをしていた時代には考えられないようなレベルのデザインを、ボディ上に表現することが可能となったのです。またこの特殊フィルムは一度貼った後に、簡単に剥がすことができるのも大きな特徴となっています。
ペイントであれば一度描いてしまえば消すことができません。しかし、ラッピングの場合は剥がして、新しいデザインのものに貼りかえることができるのです。この点も画期的なことでした。季節ごとの宣伝広告などに最適ですし、その車を売却するときにきちんと剥がせば、価値が下がることもありません。