日本中でどこの街に行ってもコインパーキングの看板を見かけます。中心市街地が空洞化した都市などは空き地が多くあり、土地の有効活用として設置されている場合も多くみられます。コインパーキングは時間貸しが基本で、15分毎、20分毎といった短時間での利用に適しています。利用者に対するアピールのため、100円や200円といった切りの良い金額で利用できる単位時間を採用しています。
時間の単位はその土地の地価や駐車料金相場によって異なります。そのため料金相場の高い場所では、例えば10分100円といった料金設定になるのに対し、相場の比較的安い場所では30分100円といった料金設定になるなど、土地ごとに大きな開きがあります。駅や繁華街からの距離によっても異なってきます。また多くのコインパーキングは24時間営業のため、利用者の少ない夜間において割引料金を適用するあたりは、従来の立体式駐車場などと共通です。
最近では24時間最大900円などという料金形態で利用者にアピールする駐車場も増えています。しかし駐車料金の上限が最初の一日限りであり、24時間を超えると通常通り課金されるというシステムの説明が解りにくかったために、長期間駐車した利用者に高額な請求がされるといった問題も起こっています。コインパーキングの形態としては、通常の駐車場に柵などを設けたうえで、出入り口にゲートを設置して料金収受をするタイプと、車両が駐車スペースに設置してある踏板上を通過したのを感知して、踏板を上昇させて車止めにするタイプの2種類があります。後者は別に設けてある精算機に、駐車スペースの番号を打ち込んで支払うと、踏板が下がって車両を出せるようになっています。